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コラムVo.3「歯の宿敵!むし歯とは!」

2019年7月26日

皆さんこんにちは
webで初診予約が便利
な しだみ歯科です

久しぶりの更新となります今回のコラムでは「虫歯とは何なのか!?」「虫歯の原因は!?」といった疑問に焦点を当ててご説明したいと思います

歯の健康の為に大切な事ばかりで長くなってしまいましたが、最後まで見けたらとーってもうれしいです

それでは早速いってみましょー

目次

1 むし歯ってそもそも何?

シンプルに言ってしまうと、むし歯菌が作り出す酸で歯が溶けてしまう事をむし歯(専門的にはう蝕うしょく)と呼びます

歯が溶けるほどの酸を出すとは驚きですね

代表的なむし歯菌はミュータンス菌という菌ですが、名前は聞いたことが有る方も多いのではないでしょうか

2 むし歯が出来るまで
 

むし歯菌の好物は糖(ショ糖)です
むし歯菌は
糖を食べると酸を生産するという特徴があり、この働きによって口内が酸性に傾くと、歯の成分(カルシウム、リン等)が溶け出すのですが、これを脱灰と言います
 

しかし、人間の体もむし歯に対抗する手段を持っています
その手段・・・


皆さんお判りでしょうか・・・

正解は唾液です

まず唾液は酸性に傾いた口内を40分~60分かけて中性に戻します
口内が中性になると、
唾液中のカルシウムやリンが脱灰で溶けだした部分にくっつき、歯質が補修されます
この働きを再石灰化と呼びます

この通り皆様の歯は日々溶けて(脱灰)修復して(再石灰化)を繰り返している事になりますね

ではなぜ唾液の修復機能があるにもかかわらず虫歯が出来てしまうのでしょうか

3 むし歯になりやすい人とは

①口内のむし歯菌の数・むし歯菌のエサが多い

むし歯になりやすい人とはズバリ、お口の中のむし歯菌が多い人と虫歯菌のエサであるショ糖をたくさん摂る人です

まずお口の中の虫歯菌の数が多い人ですが、それを決定づける要因として覚えていただきたい単語が有ります。
それは「感染の窓」です!

「感染の窓」とは、お母さんお父さんからお子さんへの虫歯菌感染が発生しやすい時期の事で、大体1歳半~3歳ごろの時期を指します
虫歯予防において、この時期に虫歯菌に感染しない様に対策する事がとっても大切なんです
では具体的にどのように対策を行えば良いかご説明します

  • お父さんお母さんは自分自身の口腔ケアをしっかりする
  • スプーン・コップ等の食器の共用を避ける
  • お口へのキス等のスキンシップを控える
スキンシップが減りすぎる事も考え物ですが、心を鬼にして耐えましょう

次に虫歯菌のエサである「ショ糖を多く摂る人」についてご説明します

「いくら砂糖がたっぷり入ったおやつを食べても、お口をすすげば甘くなくなるから大丈夫なのでは
と思われている方が多くいらっしゃいますが、実はお口の中の構造はとっても複雑で、ぶくぶくとすすいだだけでは食べかすや糖分を洗い流すことが出来ないのです

歯のかみあわせ部分や歯と歯の隙間、唇と歯の間などに糖分が残っており、虫歯菌がとっても活発に仲間を増やしていく事になりますangelfrown

こんな方は要注意
クッキーなどの歯に挟まりやすいお菓子、チューイングキャンディーのような歯にくっつきやすいお菓子を日頃から食べている人は特に気を付けましょう
最近では使用している甘味料がキシリトール100%のチョコやグミ等も発売されていますので、試してみるのも良いでしょう

②口内が酸性に傾いている時間が長い
 

先述の通り酸性に傾いた口内を中性に戻し、再石灰化が始まるまでには40分~60分の時間がかかります
その間に間食や糖分を含んだ飲み物を飲んだりすると、口内が再び酸性に戻ってしまうのです
つまり、
脱灰する時間が増え再石灰化する時間が減ってしまいます

こんな方は要注意

ジュース(特に甘い炭酸飲料)をちびちび飲んだり、常に飴を食べたりする習慣は、むし歯ができやすい習慣と言われています

③ブラッシングを正しく行えていない
 

プラークは歯に付着して時間が経つと、より除去しにくいバイオフィルムとなり、さらに時間が経つと、硬く歯に固着した歯石になります
これらが歯に付着していると
唾液が歯の表面に届かない為、再石灰化が行われずどんどん歯が溶けて行く(虫歯が進行していく)ことになります
 
歯石の表面はざらざらしていて歯垢が付きやすい形状であり、更に顕微鏡で拡大して見ると、スポンジのように穴が沢山開いている構造をしています
その
穴の中に虫歯菌が潜んでいるので、歯石を除去する必要があるのです

しかし残念なことに、歯ブラシによるブラッシングでは歯石の除去は困難なので、定期的に歯科医院にかかり、専用の機械で歯石の除去をしてもらいましょう
 

歯列不正や親知らずが生えてくることにより、隅々までのブラッシングが困難な場合もむし歯になりやすい状態と言えます
かかりつけの歯科医院の先生や歯科衛生士さんに相談し、適切なブラッシング方法やタフトブラシ・歯間ブラシ・フロス等の使い方を教わると良いでしょう

④歯質が弱い

母親の胎内~出生して成長する過程で妊娠中の母親の疾患早期産遺伝等の要因によりエナメル質形成不全」というという状態で生えてきてしまう事が有ります
 
エナメル質形成不全の歯はエナメル質がもろい事、デコボコな形で生てくる事が多くブラッシングがしにくい事、表面がざらざらして歯垢が付きやすい事、等が要因となりとても虫歯になりやすい歯質と言えます

そこで、歯質を強化する方法をご紹介します

  • 歯の健康によい食材を摂取する
普段食べる物からの栄養で歯質の強化が出来るのです。以下に歯に良い食材をまとめたので、参考にしてみてくださいね

このほかにも適度に硬い食べ物(おせんべい、たくあん、フランスパン等)も歯やあごの骨を鍛える効果が有るので、無理をしない範囲で日々の食事に取り入れると良いですね
  • フッ素の力を借りる
フッ素の効果については以前投稿した記事に詳しく書いていますので、下のアドレスからアクセスしてください
https://shidami-dc.com/2019/01/18/しだみ歯科オススメ%ef%bc%81虫歯予防に◎な歯磨き粉の/

⑤唾液の量が少ない
 

唾液の量が少ないと酸性に傾いた口内を中性に戻す機能が落ちる為、虫歯になりやすい状態になります
又糖分が薄まらず、口内が
むし歯菌のエサが豊富な状態になってしまう為、虫歯になりやすい状態になります

唾液の低下が進むと「ドライマウス」と診断されます。昨今ではむし歯のリスクだけでなく口臭等の原因になる、と注目されていますね

そもそもなぜ唾液量が低下してしまうのか、その主な原因は「加齢」「ストレス」「生活習慣」「糖尿病や甲状腺等の疾患」「薬の副作用」「口呼吸」「空気の乾燥」等と言われております

そこで唾液量を増やす為に今日からでもできる事をご紹介します
  • 食事を良く噛んで食べる
  • こまめに水分を摂る事(お茶や水等砂糖の入っていない物にしましょう)
  • 梅干し、レモン、ミカンなどの酸っぱい物を摂取する事
  • ガムを噛む事(シュガーレスでキシリトール配合の物がお勧めです)
  • 加湿器などを使って空気を乾燥させないようにする。
  • 口腔内保湿ジェル、マウスウォッシュなどを利用する。
  • 唾液腺マッサージを行う

4 まとめ
 

今回は「虫歯の原因」と「虫歯になりやすい人の特徴」をご紹介しました
 

歯の寿命は健康寿命への関与がとても大きく、厚生労働省も8020運動を推進しているほどです

歯周病と並んで、むし歯は歯の宿敵と言える存在ですfrown

そんなむし歯と戦うには、まずむし歯を理解した上で日々の歯磨き歯科医院の通院を頑張って頂けると効果が高いのではないでしょうか

次回のブログのテーマは「虫歯の種類」についてです

それではさようなら~

しだみ歯科
院長
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