目次
【初めに】
前回のブログでは睡眠時無呼吸症候群という病気について、起こり得るリスクや代表的な治療法などを詳しくご説明しました!
睡眠の質が低下することで脳卒中・心疾患のリスクが上がったり、事故のリスクが上がったりと、日中の眠気といったパフォーマンスの低下を招くだけでなく、命にかかわるようなとても怖い病気であるとご理解いただけたかと存じます。
睡眠時無呼吸症候群の治療法の1つであるマウスピース治療は、しだみ歯科でも可能です✨
そこで今回のブログでは、マウスピース治療について詳しく解説していきます。
★条件を満たすことで保険診療内で行える治療ですので、治療を検討されている方は是非最後までお読み下さいね👇🏻
【マウスピースの説明】
前回の内容のおさらいですが、マウスピース治療は軽度~中度の睡眠時無呼吸症候群の患者様に用いられる治療法です。
なぜマウスピースを使用する事で睡眠時無呼吸症候群が改善されるのかをご説明します。
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下あごを前に出すことで気道を確保
睡眠時無呼吸症候群のマウスピースは下の歯が上の歯より前になるような位置で固定されている物が多いです。
睡眠中、舌が喉の奥に落ち込んで気道を塞がれるのが閉塞性睡眠時無呼吸症候群なのですが、下あごを軽く前に出した位置に固定することで、気道を開いたまま保つためです。
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軽度~中等度の睡眠時無呼吸症候群に効果的
マウスピースを用いた睡眠時無呼吸症候群治療は、軽度~中等度の方の治療に効果的です。
※重症度を示すAHI(無呼吸・低呼吸指数)が5〜30未満の方
※重症の方の治療に際してCPAPの完全な代替にはなりませんが、CPAPとの併用も可能です。
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オーダーメイドでしっかりフィット
歯科医院で上下の歯型を取り、オーダーメイドで作成されるため、装着感がよくずれないマウスピースが仕上がります😊
装着感が良い為、夜間の睡眠のストレスになりにくいです。
※睡眠時無呼吸症候群の対策グッズとして市販されているマウスピースもございますが、しだみ歯科で作成するマウスピースは全く異なる医療用装置です。
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持ち運びが簡単
CPAPのような電源を必要とせず機械音がないため、旅行や出張にも便利です。
寝室でご家族と寝ている場合も睡眠を妨げません。
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保険適用が可能
医師の診断と紹介状があれば、健康保険で作成可能です。
治療に掛かる金額は3割負担の方でおよそ1~2万円程度と、自由診療よりもお手頃です。
※上記金額はあくまで目安です。
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睡眠の質が大きく改善されることも!
無呼吸が改善する事により、日中の眠気の改善等といった生活の質(QOL)の向上に期待できます🎵
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※副作用がある場合も
慣れるまでは違和感があることがあります。
長期間の使用により歯や顎関節に一時的にお痛みが生じたり、歯列の変化が出る事がございます。
※マウスピースの調整、副作用の確認、効果の確認等の問診が必須となりますので、しだみ歯科に定期的に通院して検診を受ける必要がございます。
マウスピース作成の手順
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診断書・紹介状を書いてもらいましょう
まずは睡眠時無呼吸症候群の検査・診断を行える医療機関に受診しましょう。
検査の結果睡眠時無呼吸症候群と診断された場合には、診断書及び紹介状を作成してもらいましょう。
※どの医療機関でも睡眠時無呼吸症候群の検査・診断が行える訳ではありません。
一般的には耳鼻咽喉科や睡眠外来(専門クリニックや大学病院)で検査を行っているので「お住いの地名」+「睡眠時無呼吸症候群の検査」等の検索ワードを用いてお調べいただくのがお勧めです。
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しだみ歯科にご来院ください
受診の際はお電話☎052-715-3333または公式LINE@からご連絡ください
※公式LINE@は診療時間内に順番に返信を行っております
※お急ぎの場合はお電話でのご連絡をお願いいたします
★当院初めての方は、ネットからのご予約も便利です
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医師による診察
診断書や紹介状をお持ちの場合は、診察開始の際に歯科医師にご提出ください。
歯科医師の診察では
・虫歯の有無のチェック
・歯周病の有無や状態のチェック
・義歯の有無や使用状況のチェック
・顎関節や咬合状態のチェック
等を行います。
上記の情報を総合的に鑑みて、マウスピースを作成するかを判断致します。
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型取り
睡眠時無呼吸症候群治療のマウスピースを作成する場合には、まずアルジネートと言う粘土のような材料で患者様の上・下顎の型とかみ合わせの型の記録をお取りします。
※特殊なマウスピースですので、型取り~装着までは2週間ほどお時間を要します。
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マウスピースの装着
出来上がってきたマウスピースの仮装着を行い、調整が必要であれば調整を行います。
マウスピースのお渡し時に、使用上の注意点をご説明します。
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経過観察
装着後には
・マウスピースが問題なく使用できているか。
・顎や歯茎の痛みが出ていないか。
・かみ合わせ、歯並びに影響が出ていないか。
等を継続的に確認し管理していきますので、定期的な受診をお願いします。
まとめ
睡眠時無呼吸症候群のマウスピース治療は、CPAP等の治療法に比べて手軽な方法ですが、作成には専門的な知識や経験が必要となります。
歯科医院であればどこでも対応が可能というわけではありませんので「近所に睡眠時無呼吸症候群のマウスピースを作製できる歯医者さんがない!」という方はぜひこの機会にしだみ歯科にお越しください🦁🦷